2015年7月~9月 – 港サイクリングクラブ公式サイト

日本中を旅するサイクリングクラブ 港サイクリングクラブ


2015年7月~9月

9月20日~22日 ツーリング「上州真田(大笹)街道と信州真田の里」

担当は信州在住の古参会員。そこで来年のNHK大河ドラマを先取りして真田一族の痕跡を訪ねるべく皆さんを案内しました。
集合は吾妻線万座鹿沢口駅、上州真田街道を信州に向けて登ります。

   万座鹿沢駅では11名でしたが途中で先行した人や別ルートで走った人が合流し田代湖でのお弁当時には17名となっていました。その田沢湖が全部フェンスで囲われて入れない。わずかな隙間でのお昼となってしまいました。
ここから鳥居峠を越え真田の里に入ります。

峠に近い角間地区には真田幸隆以前の真田一族の墓や住居などの痕跡が数多く残っていました。ざっと名前だけでも日向畑遺跡、松尾城址、遠見番所跡、山家神社、長谷寺、真田歴史館、御屋敷公園、天白城跡、そして真田本城跡。ここは真田や上田の街を見下ろす戦略敵地で、上州への進出基地となったようだ。一日目は上田駅近くに投宿した。さらに参加者が増え21名で夕餉を迎えた。

二日目も快晴。この日は千曲川沿いを走ります。


奈良時代の宿場跡をスタートに武田の武将の墓、坂城に入り村上一族葛尾城跡、そして村上善義清の墓。昼食後は300m登って室賀峠の史跡公園、笹洞城跡と史跡めぐりがこれでもかと続きます。
極め付けは大法寺、この寺の奥に立派な三重塔がありました。あまりにも美しいのでつい振り返ってしまう事から「見返りの塔」と呼ばれ、やっぱりな!「国宝」だ。


途中のお地蔵さんの出迎えも楽しい。こんな所に思いも掛けず、これだから自転車は楽しい!。
お宿は田沢温泉名物「ますや旅館」。島崎藤村ゆかりの宿で有名だが、木造三階建ては確かに古い。ぎしぎしと音がする。温泉は人肌のぬる湯、入ったら最後ぬるくて出られない。名旅館も好き好きですね。

三日目も晴れ。○○さんがいないからだね!なんて、雨男、参加者の中にはいない事は確かめられた。さて今日は150m程登る殿戸峠を経て別所温泉へのコース。ところがこの峠、急坂のけもの道。久しぶりのやぶ漕ぎで草木をかき分け蚊と戦う事30分、頂上らしき所で小休止。そこに一時離脱してた担当が登ってきて合流。下りも最後まで押しで何とかクリア、降りたところが北向観音。北の善光寺が南を向いていてこの寺と対をなしているというらしいが、善光寺側にも聞いてみたい。

塩田平はMCCでは10年振り位で前回はみんなポンチョを着ていた。今回も同様なコースをたどり安楽時の三重塔、前山寺そしておはぎをいただき、塩田城跡、そして最後は生島足島神社です。

境内には歌舞伎の廻り舞台があり、また武田信玄に宛てた武将たちの必勝祈願の血判状がありました。
さて三日間に亘り晴天の中行われた真田ツーリングも5㎞走って上田駅で終了です。上州真田街道(大笹街道)から信州真田の里へ、時代は奈良から江戸時代まで史跡を巡り、登り1300m下り1700m、距離115kmでした。

9月6日(日)ツーリング「呑川を源流から河口まで」


東京都大田区の北西から南東に流れる呑川に沿ってポタリングしてみました。源流は世田谷桜新町付近からの湧水らしいが最初から暗渠になっていて良く分らない。大雑把にこの辺りからスタートしてみました。
戦前までは水田や沼地の低地を細々と流れる川でしたが、戦後の復興でそこに工場や民家が立つようになったために、この細い川に排水が流れ込み一気に水質が悪化したようです。そのために現在では上流はほとんどが暗渠で覆われ下水道として使われています。その上には緑道が作られていて人々の散歩道になっています。

新しい本流はいくつかの支流からの水や新宿落合処理場からの処理水をポンプで回して流れを作り、下流で顔を出して東京湾に注いでいます。

この新呑川は下水道の処理能力を越えると下水が流れ込む構造になっているために時々汚染や悪臭が発生し、特に河口付近では深刻で現在まで水質浄化の戦いとなっています。


9月5日(土)ミーティング「自転車で写真を楽しもう」


自転車を楽しんでいると、美しい風景や思いがけない光景に出合います。最近ではスマホの普及で皆さんがカメラ持参です。そして都度都度でカメラに収めています。このミーティングでは、それらを持ち寄って見せ合って楽しもうというものです。

 

スライドに集約するために事前に送ってもらった写真が100点ほどになりました。一枚一枚に思い出がありますのでタイトルを付けてもらって説明をしてもらいました。
やはり多かったのは自転車旅の途中で出会う風景写真で、今まで一緒に旅していたのに初めて見る情景写真ばかりで、やはり見せ合うのも新鮮です。他に多かったのは海外旅行での自転車にかかわる写真、その土地独特の自転車やレースの様子などです。また過去のMCCの活動を捉えた写真も隆盛を物語るものでした。

せっかく撮った写真などはみんなに見てもらってナンボのもの。皆さんの素敵な写真を見ていると、また楽しい写真にチャレンジしようという意欲が出てきます。そのためには自転車に乗らなくちゃ!。またこんな機会を作ろうと話しました。

 

8月23日(日)クラブラン「谷根千と坂の上の雲」


天気の思わしくない中で外苑には18名が集まり、最年少の高校1年生も初めて顔を見せてくれた。谷根千とはもちろん谷中、根津、千駄木の総称。根津神社を中心として寺社町独特のどこか懐かしい日本の風景が感じられ、日本人は勿論外国人にも日本の文化と暮らしに触れられると高い人気の街だ。

外苑からは一直線で着いてしまうので四谷から御茶ノ水のニコライ堂へ寄る。正式には「東京復活大聖堂」というギリシャ正教会のようで、この日も朝から思しき信者たちが正装して訪れていた。次に向かったのは対岸にある湯島天神、湯島の白梅を探してみても八月では痕跡は無い。ここから谷根千地域に入り竹久夢二美術館を入り口だけ見てランドマークの根津神社へ到着、しばらくの休憩。


ここで話題を江戸三大祭に。三大とは何処か?将軍に上覧拝謁できる祭りを言うそうで、日枝神社山王祭、神田明神の神田祭りは決まり。あと一つが諸説あり、富岡八幡宮深川祭り、鳥越神社、浅草寺三社祭りと出て来るが、ここ根津神社が一番格式がありここを挙げる人が多い。何せ1900年前の創祀という古寺である。
この時期は特に見るものもないので写真を撮った後、森鴎外記念館に寄って谷中よみせ通りに入り蕎麦屋昼食とする。

 午後からは線路の外側に出て根岸の子規庵を訪ね再び内側に戻って定番の夕焼けだんだんから北へ向かう。田端、駒込六義園、護国寺を経て音羽の鳩山会館はぜひ見たい。でも休館、なんててこった!
最後に寄ったのは四谷の田宮神社、お岩さんが祀られているって、どう手を合わせていいのかわからない~。
途中参加者の出入りが何度もあったが、事故も無くチェーン切れ一件だけで無事終了。


8月22日(土)ミーティング「気象予報を活用しよう」

 ミーティングで気象を取り上げるのは初めてではないだろうか。担当は数十年振りに再入会した古参サイクリスト、恐らく仕事と趣味のバランスを少しずつ変えてきたのであろう。気象に興味を持ったのはグライダー歴かららしい。

前半は様々な気象情報を例にあげ、気象庁の観測方法や観測頻度の話を解説。後半はインターネット上で話題になっているサイトを紹介し、気象の楽しさを話した。気象庁予報部の「短期予報解説資料」や「気象予報士kasayan のお天気放題」が興味深いらしい。

 

8月2日(日)クラブラン「牛久大仏を見に行こう」


茨城の牛久大仏。名前は誰でも知っているし遠目から見た人はたくさんいるが、中まで入った人は意外と居ない。8月の真夏真っ盛りの日、取手駅集合9時。

東京からは自走で参加の人も多く総勢18名。新入会員は横須賀からの参加だが、走る前に早速のトラブルはご愛嬌。取手周辺には意外と由緒ある神社仏閣が多く、長善寺、八坂神社、取手本陣、福永寺を巡りサイクリングロードへ。

それにしても暑い!早くも日焼けで真っ赤な人と日焼け止めクリームで真っ白な人で極端だ。左甚五郎の彫刻が見事な竜ヶ崎愛宕神社、来迎院、女化稲荷神社と、猛暑の中むやみに遠回りするコースに愚痴の声が聞こえる頃、はるかあっちの方の霞の中にひと際デカいシルエットが。近づくに連れとんでもない大きな大仏が目の前に現れる。

鎌倉の大仏11m、奈良の大仏15mに対して、何と120mと10倍だ。奈良の大仏が掌に乗る大きさとか。デカけりゃいいってもんじゃない!との声が。
安くない料金で中に入る。猛暑の中有難い冷たさだ。全館冷房、電気代を心配してしまう、でも心はともかく身体は救われた。30分程見学し出口への広間へ集まるが誰も出ようとは言わない。却って広間で寝込む人も。外では胎内に入る気力を失ったサイクリスト3名がお待ちかねなのに。
やがて陽がかすかに傾き掛けた頃に解散の牛久駅へ。

今回は打ち上げ会を牛久駅近郊のワインセラーで設定している。屋外では参加しないというわがままの要求に、交渉の末他のお客を差し置いて冷房の効いた室内を確保。自転車の心配をせずに心行くまでバーベキュー料理とワインを堪能し暑さを忘れた。

 

7月18日~20日  ツーリング「大河ドラマ、花燃ゆ群馬旅」



7月18日、大河ドラマを訪ねるツーリング、今回で5回目となります。吉田松陰の山口県とはいかず、 近い群馬県に足跡を訪ねる。集合の高崎駅8時30分は小雨。それでも23名が集まり、
中には相模原から150㎞自走して来た人も。今回は劇中の楫取素彦が中心となり、さっそく 駅前の安国寺。県知事に就任した素彦はこの執政場所が余りにも狭いので、県庁を前橋に
移してしまった。そのために今でも高崎市民から恨まれた。成程そのためか高崎市内には 大河ドラマののぼり旗が皆無であった。


次に訪ねた「多胡碑記念館」では、素彦が明治初期に この地で古代遺跡を建立した功績話を担当のウンチク話として聞く。昼食後は富岡へ向かい世界遺産の製糸場跡。ここにも素彦の足跡があるらしいが、筆者は何度も訪ねているので中には入らずに数人と 市内散策組で聞き逃した。ここら辺りで宿到着が遅れそうな気配に、宿への直行組が数人出るが、本体は担当に引きずられて次の妙義神社を目指す。妙義神社は妙義山の麓、激坂を登らなければならない。 やっと到着したかと思ったら目の前にまっすぐに伸びたなが~~い階段、その先に小さく見える本殿。
そこでウンチク話を用意している との事なので、付いていくしかない。ここで既に17時。

予定を淡々とこなし?!、サイクリングロードを走って榛名山麓の民宿に付いたのは19時15分。 20人が30分で入浴し、20時から夕食宴会、そして22時からイビキの合唱大会。皆さん、ツーリングにはかならず耳栓を忘れずに!必携ですよ。

7月19日 、打って変わって晴天。7時で晴天なんて、12時だとどうなるんだろ? ここは榛名山の麓、という事はいきなり榛名山に登るという事になるんでしょうね。
悪い事に途中では外せないウンチク話が組まれているらしい。 それを聞いた数人は、登りだした途端に離脱し脇道から別ルートへ向かう。それも仕方ない、
この頃にはもう汗が吹き出し、皆真っ赤な顔をしている。
ここでせっかく標高を稼いだのに別道を下り出し御影公園に寄る。そして取って置きの素彦ウンチク話 が始まるが、その脇では話をさて置いて、日陰のブランコに乗り、風を楽しんでいる人がいる。
こちらも早くブランコを変わって欲しいが話の腰を折る事になり勇気が無くて言えない。ウンチク話、きちんと聞かなきゃならないし。 それ程の暑さ、この時点で35度だ!こんな高い標高で35度です。

熱い話が終わった後、暑い登りを重ね、やっと着いた「伊香保温泉石段下」。かき氷かき氷!、アイスアイス!。 30分の休憩後、一気に下り予約した蕎麦屋で昼食。その後中之条町へでて町営博物館ミュゼへ。 折から開催中の楫取素彦展を、というよりも、これに合わせてスケジュールを組んだ展覧会見学。 こんな田舎に立派な施設でびっくり、更に驚いたのは受付の町役場の職員?さんが入れてくれる コーヒー(200円)、これが実に美味しい!だる~い身体から元気が少しづつ出てくるようでした。 途中で一人を収容(合流)し、登って登って峠にあるロックハート城、やっとの思いで到着したのに 待っていたのはウンチク攻撃、なんか楫取素彦が嫌いになりそう、高崎市民みたいに。

ここからは一気に下って沼田駅、そして河岸段丘の激坂を登り返して川場の民宿へ到着17時30分。近くの日帰り温泉 で疲れを癒し19時から食事。この夜は宿が貸し切りだった事、昨日は早寝をした事、この日参加した人が銘酒を差し入れてくれた事で、宴会が大賑わい。騒ぐ人は居ないけど何が楽しいのか、いつまでも 尽きない話で夜が更けた。

7月20日 この日も快晴。8時出発時に数人が離脱し、沼田から昭和村から利根川サイクリングロードで 前橋まで戻ります。「臨江閣」は楫取素彦の迎賓館として建立、続いて前橋公園の碑、大河ドラマ館と、花火大会のクライマックスのように楫取が繰り出される。 前橋市内は連休中にも関わらず気温35度で人影が無い。その中を我々MCCだけが隊を組んで走っている
光景はどんなに見えるのだろうか。コースの終着は伊勢崎。桃の木サイクリングロードを伊勢崎華蔵寺公園まで下り忠義の碑と楫取との関係を最後のウンチク話とする。それにしても担当はここまで良く調べていました。名物の焼き饅頭をいただいて16時、三日間のツーリングを無事終了し解散となりました。

7月11日(土) ミーティング「道交法改正とMCC」

近年は報道等で自転車事故のニュースや無謀運転の指摘が多くなっています。 道交法が改正され、自転車運転の危険行為を定義し、より厳しいルールとなりました。 どこがどう厳しくなったかを担当者が解説し、責任を持って自転車を走らせる事を求めました。

サブ担当者からは、交通安全協会の発行した改正法の新DVDを映写し具体的な事例を挙げた 紹介がありとても理解しやすい内容でした。 別のサブからは、最近走ったドイツの自転車事情を話されました。自転車先進国のドイツでは、
都市交通として自転車が立派に存在しており、そのため交通インフラの様々な整備、そして 利用する人々の意識の高さなどを、資料と写真により分かりやすく話されました。

 



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