2008年9月13日~15日 特別企画 信州北アルプス絶景紀行(2) – 港サイクリングクラブ公式サイト

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2008年9月13日~15日 特別企画 信州北アルプス絶景紀行(2)

2008年秋 信州北アルプス絶景紀行
特別企画:『アメニモ、カゼニモ、メカトラブルにもマケ
ズ』
(二日目)


2008年早秋のツーリング二日目、よく晴れ渡った絶景ツーリングとなった。しかしメカはトラブるのだった。


2008年9月14日(日) 小谷温泉 標高850m
今日はいい天気だ。朝から快晴・青空が広がる。
信州北アルプス絶景ツーリングの初日は、雨および霧で絶景見られずであったが、
本日は期待できそうだ。

8:00 朝からパンク
上信越高原国立公園となっているこの一帯は豊かな自然と、、、、などと思っていたら、
昨日パンク修理した自転車のタイヤがフラットだ。
あぁ、またパンク。出発時間が迫っているというのにぃ。
あわててまた修理を行う。(筆者)
山田旅館山田旅館を出発前パンク

山田旅館記念撮影 出発前に旅館前で記念撮影。

温泉につかって疲れもすっかりとれ、
元気に出発。

川尻小谷糸魚川線を西南へ走る。
本日は途中で電車での移動(輪行)もある変化に富んだランになるはずだ。

初日はトラブルが続いたが、今日はどうなることやら。

中谷川に沿った川尻小谷糸魚川線は静かで走り安い道だ。(たまに大型車が通る)
川を眺めながらのんびり下る。ラクチン。
小谷村出発小谷村からダムを望む

JR大糸線 南小谷駅で輪行

小谷村へ148号を南下して、
JR大糸線の南小谷駅へ到着。
この駅は、JR東日本とJR西日本の
共同使用駅(JR東日本の管轄駅)だ。
1日平均乗車人員は134人。
小ぢんまりした駅なのだ。
ここで自転車をばらしてツーリング中
輪行という面白い遊びを試みた。
元気なメンバーは電車にのらず、
そのまま走っていく。
南小谷駅到着

輪行遊び組は7人。ローカル線ののどかな小旅行を楽しむ。
南小谷駅で輪行 JR大糸線

飯森駅に着いたら自走組がホームで休憩していた。速い。
平均時速30kmの計算だ。元気がいい。
これでアラウンドシックスティの世代なのだ。
(アラウンドフォーティもいるけど)
JR大糸線飯森駅

JR大糸線 神城駅でリスタート、そしてまたパンク。

次の駅が、再び出発する地点の神城駅だ。下車して再び自転車を組み立てる。
神城駅 神城駅でパンク
再びパンクしている。おかしい。修理は完全のはず。他の原因も考えられない。
パンクしたチューブの点検をしている他のメンバーがチューブの空気漏れチェックのために、耳にチューブを近づけて空気をパンパンに入れ始めた
「パンッ」という破裂音とともに、チューブを持ったまま白目になってひっくり返るその人。
すごく面白かった。。。
原因は劣化か製造不良でチューブの接合部分がもろくなっていたものと思われる。
チューブが不良品←(これがその破裂したチューブ。開いた股がそのびっくり度合を物語る)

糸魚川街道を南下し青木湖へ・・・・そして食糧難。

気を取り直して、糸魚川街道を南下して青木湖へ向かう。
糸魚川街道青木湖畔青木湖畔
もう天気が良くて気持ちがいいのなんの。勝手に顔がニコニコ顔になるのだ。
普段仕事や家事やいろいろな生活で渋くなった顔、久々に勝手に顔がニコニコします。

もちろん、家の愛する妻や子や恋人や友人と会ってニコニコする場面はあるが、自分のためなのか足を動かしているからなのか、なんなのかよくわからないサイクリングニコニコはやってみなければわかりませんよ。

緑が鮮やかに映えて、昨日雨だった森林の精が湧きちます。森の精気を吸うと腹が減るって知ってます?

そろそろ腹も減ってきた。今日はどんな素敵なランチなのか、湖畔の瀟洒なレストランでスパゲッティなんぞ食べるのか、わくわくしてくる。

ツーリングリーダーが目当てのこ洒落たロッジ「KARAMATSU」をご案内。さて飯だとみんな自転車を停めて店に入る。
「すいませんねぇ、団体様予約が入っていて無理です」
という店主のごあいさつ。
青木湖畔レストラン一軒目
しょんぼりして店をでる皆さん。

この先にもう一軒レストランがあるので行ってみてくださいとアドバイスを受け、さらに走る。
あった、おしゃれな洋食屋さんだ。

青木湖畔レストラン二件目 森の中立っていて如何にもなにかありそうだ。

やはり、団体様の予約で入れない。
3連休ど真ん中なので仕方ないか。

それでもツーリングリーダーはねばった。

納豆のように粘っている。
すごい粘着力だ。
店主にいろいろな所に電話してもらい、
湖対岸のラーメン屋が営業中との貴重な情報を得て帰還してきた。

標高830m 青木湖畔でやっと食事。そして天罰下る!

湖を反時計回りに約1周。
さまよって、腹も限界に減ってきて、さらに昼食場所を探してさまようこと10数分。
青木湖東側のラーメン屋を発見!

青木湖畔ラーメン屋
イヤッハー!
やっと、昼飯だ。
ドヤドヤとラーメン屋に入り、皆さん堰を切ったようにいろいろなものを注文する。

走行中になにやら、駆動メカを気にしていたツーリングリーダーが、メカ不調を訴える。
とうとう、昼食場所不手際天罰が下り、チェーントラブル発生。

会長のシクロサロン店主が修理に取り掛かる。いざという時にはどんなトラブルも暫定的に処置を成功させる、天才的知恵とテクニックを持っているのだ。

トラブル3

バチが当たったツーリングリーダーのチェーンはご覧のようにピンが外れて、片方のプレートが脱落していた。

トラブル3 バラバラのチェーン

心がけのいい人は、天罰の下った自転車の隣で、チュッチュッと、チェーンに油を差し始めた。
まさに「備えあれば憂い無し」。振り返ってみれば、このツーリング、本日までの備えていない人々にはことごとく神様が罰を与えている。今回のツーリングは神様が見ているのだ。今回は、神の裁きツーリングかもしれない。
チェーンのメンテナンス

ラーメン屋でおなかいっぱい。エネルギー充填120%になった我がMCC面々は、さらに反時計回りで
青木湖を回り、約1周半まわって、小熊黒澤林道に入り木崎湖を目指す

青木湖畔の小路青木湖畔の道

イヤー、気持ちいいのなんの。
この写真でわかりますか?この気持ちよさ。
牛乳のんでるやつより、条件出してるやつより、テレビを見ているやつより、誰よりも気持ちいい
のです。(by清志郎)

そして、この激坂!
まっすぐ走ら(れ)ないのは少しでも斜度を緩くするための走行テクニックだ。
弱いという見方もあるが、、、

鹿島槍スキー場目指して(蛇行~)

舗装だがすごい坂だ。斜度15%を超えている。
こちらから登るレポートはあまり見たこと無い、全ての人は木崎湖側から登っているのだ。
なぜか? 木崎湖から登ると、正面に北アルプスが見え隠れするから定番なのだ。
しかし、へそ曲がりのMCCは今回のように一気に高度を稼ぎ、後は長い下りを楽しむ。
これが今回の遊びだ。

標高1300m 鹿島槍スキー場到着
鹿島槍スキー場鹿島槍素敵な道
鹿島槍スキー場リフト乗り場に到着し、北アルプスも見えた。それで満足なのだ。

鹿島槍近辺神ま槍近辺
槍岳を望む槍だけを望む
ピークが3箇所あり、それぞれに素晴らしい景色を見せてくれる。
登りは、「うんしょうんしょ」といって自分を鼓舞して、汗を滴らせて必死で登る。
下りは、耳の後ろにすっ飛んでいく風や虫や鳥や滝の音を感じながら五感を駆使して走る。
どちらもアドレナリン大量放出だ。

絶景ポイント、小熊山から木崎湖を見下ろす

木崎湖を望む最後の頂上は絶景!
自転車を草むらにそうっと寝かせて、皆、自然に木崎湖に向かって歩み寄る。
息をのむ光景。天国にいるような気持ち。
体中に地球のエネルギーというか、「ありがたいもの」が充満する。
木崎湖を望む

「ありがたいもの」140%になったこの紳士は、崖っぷちまでふらふら進んでこちらを写真に納めてくれる。
危ない危ない!皆さんハラハラしている。
本人も気がついてちょっとお尻のあたりをムズムズさせて、あわてて引き返してきた。
はしゃぐ石爺 ビビル石爺

あやうく、そのまま木崎湖まで転げ落ちるところだ。

あとは、下るだけ。昨日の濡れた路面ではないが、最新の注意を払って下る。
(何が危ないって、このような写真を走りながら撮ることが一番危ない気がする)
木崎湖へ下りる
148号に下りさらに南下。今度は信濃大町を目指す。

信濃大町に向かう 平地に入って、有名な?MCCトレインとなる。
平均時速30Km/h超。空気抵抗を最小限にして楽にスピードを出すのだ。
前後を走る仲間の腕と自分のテクニックを信じて、走る走る。

信濃大町駅に到着。ここで、帰宅組3名と分かれる。

信濃大町駅到着 駅の改札に入る3人をシツコイ見送りで嫌がらせ。
中学生の修学旅行並みだ。
信濃大町駅で別れる人 信濃大町駅で見送る人

残ったメンバーは、そこから大町麻績インター戸倉線に入ってダメ押しの300mを登る。もうつらい。
登って、ふざけて、感激して、喜んで。
いい大人が一日そんなことをしてりゃあ、う限界だ。
金熊温泉前の修行

やっと宿に到着。
一度泊まったことのある、金熊温泉の明日香荘に再び泊まる。
金熊温泉明日香荘金熊温泉
まず、風呂だ温泉だ。この瞬間がたまらないのだ。
運動後のビールに勝るとも劣らない、どちらかというと勝るかもしれない。しかしそれは人それぞれ。
「ホームページの写真撮るから集合」と言ったって、ちゃんと隠しやぁしない。自信家なんでしょうか。

金熊温泉明日香荘

そして、お楽しみの夕食と宴会。
夜は更けていく。

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