2018年7月~9月 – 港サイクリングクラブ公式サイト

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2018年7月~9月

9月29日(土)ミーティング「ラグビーワールドカップを語ろう」

ラグビーワールドカップが来年9月20日から11月2日の決勝まで、日本各地の会場で行われます。今一つ盛り上がりに欠けていますが、大学対抗戦ラグビー経験者の会員が大会の概要、問題点、などについてプレゼンをしてくれました。

 

各地の予選を勝ち抜いた19チームが4枠に分かれて戦いますが、日本の世界ランキングは現在11位。同じプールAにはアイルランド(同2位)、スコットランド(7位)、ロシア(19位)、サモア(16位)がいて、決勝リーグにはその内の2チームしか上がれません。初めに各チームの分析をして日本が決勝進出成るかの話。次にチケット料金の解説で、各国の選手役員の滞在費や運営経費がチケット料金に大きく依存しているために高額の設定になっている。因みに日本の予選チケットは40,000円と50,000円。決勝戦のプレミアムチケットは230,000円するそうです。期間中海外から多くの熱狂的なサポーターが応援に来日するので、この値段に設定しても売れると判断されたようです。

 

更に話題は現在問題化されているアマチュアスポーツの指導者問題へ及びました。これまでの日本の主流であった根性主義の対角線にあるのがラグビー前ヘッドコーチのエディ・ジョーンズで、彼の教えは目標主義、コミュニケーション主義、選手が勉強し自分で考える事が大切だと言い、その結果ジャパンのチーム力が大きく上がったと解説しました。

 

次のチャンスは10~20年後か。せっかくの日本開催のチャンスなので私達も来年のラグビーワールドカップを応援していきましょう。それにしても高い!

 

9月15~17日ツーリング「山形秘湯巡り」

山形県南部の白布温泉と滑川温泉を巡るツーリングです。集合地の米沢駅は生憎の雨、参加者17名は雨具を着て颯爽と出発です。

 

  

  

  

両温泉ともに福島県との境、裏磐梯の中腹にあり結構な登りになります。まずは米沢市内を足慣らしのためにポタリング。造り酒屋東光酒造、国の重文旧米沢工業高校、上杉記念館と上杉神社を回ったところで米沢牛直営店で名物ビーフかつ定食です。やはり米沢牛は美味しい。

  

  

  

  

午後から目的地に向かいます。送迎バス組3名を残して、まずは昆虫館や直江兼次で有名になったたんぼアートを見学、更に麓の小野川温泉。ここから獲得標高577mの登攀です。この頃には雨も止んで日差しと湿気で大汗、何とか30分時間差で全員が中屋別館不動閣に到着です。ここの名物は東京オリンピックの時に完成した全長18mのオリンピック風呂。疲れた身体に効果抜群です。

 

二日目。朝食後登ってきた分長~い下りが楽しめます。路面がまだ濡れていて慎重に一列になって下ります。天気も完全に回復し田んぼの稲の金色とそばの白い花がきれいに咲き誇っています。麓で遅れ気味の数人と別れ、本隊は国道を東に向かいます。途中参加の人と合流し果樹園が点在する中から吾妻果樹園を選び、昼食を兼ねて巨峰ほか三種類のブドウ食べ放題に挑戦しました。
巨峰は種無しで甘く二房も食べればお腹いっぱいですが何せ食べ放題、ここで終わる筈がありません。チームに分かれて大合戦、もう食べられませ~ん。

 

  

 

  

 

果樹園を後に、少し登った先が2.8kmの長いトンネル。過去に自転車事故もあったようで慎重に固まって走り無事通過、目的地のJR板谷駅に到着です。この駅は近代産業遺産認定のスイッチバック駅で豪雪地帯のためにスノーシェルターの中にあります。目の前を山形新幹線が我々に驚いたのか警笛を鳴らしながら通過していきました。

  

 

 

駅の裏から板谷峠を越えると目的の滑川温泉へ獲得標高859mの本格的な登りが始まります。昨日よりも更にキツイ登りが続き最軽ギアでも登れず押しも入って苦悩の顏々。送迎バス組に迎えられて何とか全員頑張りました。
福島屋は開湯350年、内風呂、岩風呂、露天風呂とかけ流しの白濁湯が楽しめます。

  

 

 

三日目も晴れ。やはり来た急道を慎重に下り返しJRの峠駅に着きました。ここは板谷駅より標高が高くやはりスノーシェルターで囲まれています。

  

  

  

  

 

ここには峠の茶屋があって力餅が名物でお餅セットでしばし休憩。女性がトイレをお願いしたら、目の前に大量の清水が流れているのに水が無いからと断わられるという、あまりの横柄な対応にビックリ!おもてなしなんて、ここには無さそうだ。その女性は近くで道路工事をやっていた建築現場の半畳程の仮設トイレをお借りできた。

 

 

更に下って昨日寄った板谷駅で来た新幹線をパチリ!ここからは国道13号線の長い下りを突っ走る。これがあるから登りの苦労も報われる。
福島に入ったところで日本三大不動尊と言っている中野不動尊に寄りパワースポットの恵みと滝巡り。境内の茶屋でお昼を頂き、あとは一気に福島駅へ駆け抜けます。
14時には駅に到着しすぐに輪行する人、駅でグダグダする人、自転車で郡山方面に向かう人、バラバラの解散となりました。
 

 

 

9月2日(日)クラブラン「秘境ラーメンサイクリング」

前日から雨の予報で、当日朝も場所によっては降っていたらしいが、集合の千葉・姉ヶ崎駅は今にも降りそうなどんよりした空模様。そのせいか7名という少数精鋭?で75kmも走って秘境ラーメンを食べに行きました。
 

その名も「ラーメン八平」。房総半島の背骨にはサイクリングに適した林道が数多くあります。その中でも比較的車の通行が少ない林道を繋いで走ると、やがて見えてきたのはドイツ村。なぜここにドイツが?はさて置き、館内からは賑やかな音楽が聞こえてきますが、生憎の雨模様で人はまばら。その一種悲壮感に思いを寄せていると道に迷ってしまいドイツの周りをぐるぐる。やがて見えてきたラーメン八平の幟を頼りに道に分け入ってみると、程なく寂れた一軒家に出て、ここが目的のラーメン屋。店前の駐車場には県内外のナンバーを付けた車で満車。確かにこの山奥には車でしか来られない。

 

 

 

 

 

さてラーメンである。帳面に名前を書く事30分、呼ばれて注文を取るが全員が名物の「アリランラーメン」を注文。更に待つこと30分、やっと名前を呼ばれて店内へ。
すでに注文も通っている、全員がテーブルに付いている、あれっラーメンは?一向に出てくる様子はありません。店に着いて既に1時間、お腹が鳴ってます。水だけ飲んで待つこと30分、やっと来ましたアリランラーメン。

 

 真っ赤な毒々しい色のスープでちょっと勇気がいります。お味はどうでしょう?こってりとしてそうで一口飲んでみると意外とマイルドでコクのあるスープ。柔らかいチャーシューがたっぷり乗っていてニンニクの香りが程よく効いている、スタミナの付きそうなラーメンでした。ちなみにアリランラーメンは韓国のアリラン峠から付けたもので、その峠を越えるための元気が付くラーメンという事らしい。

ラーメン一杯90分も掛かって予定が遅れましたがランを再開。途中で立派な笠森観音を見学しました。その後天気が回復してきた林道、里山などを爆走、養老川沿いを海岸方面に走り解散の五井駅には30分遅れの17時に着きました。それにしてもあの山の中の辺鄙なラーメン屋にお客が殺到する!摩訶不思議な光景でした。

 

 

 

 

 

8月18日(土)ミーティング「危ない・心筋梗塞」

安心してサイクリングを楽しむための健康管理。今回は心筋梗塞の怖さと注意点についてみんなで考えてみました。
実はMCCの身近に、サイクリング途中で同行者が心筋梗塞で倒れ救急搬送された例がありました。たまたま通りかかった看護師の適切な対応で命は取り留めましたが本人は直前まで全く前兆を持たず、心臓も正常だったとの事で、それだけ恐ろしい病気です。話題は心筋梗塞の基礎知識から緊急対応、そもそもの予防などについて話し合いました。普段からの健康管理は勿論ですが、事前準備そして自転車に乗っているからとの過信が怖い、更に今年のような猛暑の中でのサイクリングへの対応。最後は恒例?の加齢による健康管理の話で盛り上がりました。

 

8月11日(日)クラブラン「川崎港ナイトラン」

MCCとして久しぶりのナイトランを行いました。場所は川崎港と周辺の工場夜景です。集合はJR川崎駅、東京から自走の際は雨が降っていたのですが、18時の集合時には止み13名の参加となりました。

 

 

川崎駅から東に走り産業道路を越えると川崎工業地帯が始まります。本日の担当者がこの中で働いていて、日曜日にも関わらず警備門をあいさつ一つで通過、彼の仕事場を見学させてもらいました。全員が初めての場所でユンボの運転体験も初めてでした。

 

 

 

 

陽もとっぷりと暮れたところで、深さ13m長さ2kmの海底トンネルを走り、対岸の東扇島に出ます。人が殆ど居ないところに何故かコンビが。有難く休憩し、先の東公園で海風にあたりながら遠くディズニーランドの花火がかすかに見えます。

 

 

すぐ近くの川崎マリエンに寄り、ジョーズのはく製を見学、展望台に上がり東京湾の360℃パノラマ風景を堪能しました。

 

 

帰り道は海底トンネルを引き返し、川崎プラントの工場夜景をいくつか回りました。
そこからは川崎駅に向けて暴走モードでまっしぐら。22時に到着後、直ちに反省会。終了は終電ギリギリの23時30分でした。

 

8月5日(日)クラブラン「坂東札所巡り・高崎前橋」


今年の夏の猛暑は私達のサイクリングも大きな影響を受けました。その中で一番暑い時期に一番暑い高崎からのランです。スタートの高崎駅前の電光掲示板は既に36℃を示しています。ここから水沢観音まで500mの登りを敢行するか?熱中症患者が出たらどうする?などの検討の結果、急遽コースを変更し、高崎~前橋のポタリングとしました。

まず寄ったのは長野堰円筒分水堰。農業用水を公平に分配する利水施設で有形文化財に指定されています。次に前橋の総社歴史資料館、蛇穴山古墳、宝塔山古墳を巡るともうお昼です。

 

 

 


定では水沢観音の名物水沢うどんの予定だったのですが、麓の前橋市内にもあるのではないかと探してみると、二軒ほどヒットし選んだお店が大正解。1㎞程戻ると、行列の出来たうどん店がありました。運よくちょうど入れ替えの時間で、全員が分散して着席。
さすがに行列が出来るだけのことはあって、旨い、ボリューム満点、そして安い、大満足でした。
午後のポタリングは薬師塚古墳を目指しますが着いたのは八坂神社、更に走っていると暑さのせいか、タイヤが膨張してくる現象もあり、前橋公園の先の弁天通り商店街に緊急避難。

  

レトロな良い雰囲気の商店街の一角にかき氷ののれんが出ていて、全員掛け込むように入店。道楽商売としか見えないおじさんが大サービスでほとんど食べ放題、シロップ掛け放題で、全員3杯も頂き身体も冷えてきました。

 

  

ここからは出発地点の高崎駅に真っすぐ向かい、到着した時は17時。
目の前の電光掲示板を見ると、何と39℃。ということは、走っている間の道路上は確実に40℃を越えていたでしょう。何とか無事に到達したポタリングでした。水沢観音は後日訪ねることになりました。

 

 

 

7月29日(日)クラブラン「西郷どん・光と闇」

朝方まで台風の影響が残る中、大河ドラマ「西郷どん」の足跡を都内に訪ねてのクラブランです。猛暑を予想し比較的涼しい多摩川二子橋で集合、先ずは五名でスタート。

 

次の矢野口駅で二名を加え旧聖蹟記念館へ。首都圏で唯一の大河ドラマ展示館だが、台風の影響もあって他に客はゼロ。丸子橋から大岡山駅前で六名が加わり、早めに昼食とした。午後はまず洗足池へ。

 

ここには江戸無血開城を行った勝海舟の墓がある。刺すような日照りの中、裏道から日蔭道を選んで目黒不動へ到着。西郷隆盛はここの滝に打たれて主君の病気回復を祈願したという。更に中目黒から目黒川沿いに西郷山公園へ。

 

 

隆盛の弟の屋敷跡で中には記念館があり暫く冷却休憩を取る。急坂を登って都心に入り16時に神宮外苑絵画館前に到着。最後の訪問先は目の前の絵画館。エアコンの効いた館内には教科書に出てくる幕末から明治維新、そして昭和の絵画がずらっと展示してあり、閉館の17時までじっくりと見学しました。本日のランはここで無事終了、猛暑に打ち勝ったランでした。
 

 

 

7月21日(土)クラブラン「調査マシーン・ドローン」

近年軍事用ではなく、産業用としての活躍が期待されている「ドローン」。今回は実際に調査ドローンとして活用している会員と専門家ゲストに解説してもらいました。

 

マルチコプターと言われた初期からの歴史、急速に発達したドローン、規制が叫ばれ始めた官邸への落下事故。さらに物流ドローンや農業利用、建築物の調査など、多くの用途に使われ、実証実験が始まっています。ここ一か月にも空飛ぶ車が話題となり、一方ではドローンを使った武器の開発が物議を騒がしています。

  

こんな話題と共に担当者が行っている赤外線空撮によるビルタイル壁の劣化診断を実際の調査結果を紹介しながら解説してもらいました。

 

7月14日~16日 ツーリング「大和まほろばの旅」

古事記・日本書紀・万葉集ゆかりの地・奈良まほろばツーリングです。東京から行けるギリギリの時間・10時半に天理駅に集合。ゲストとして準地元・北大阪CCから2名が参加してくれ16名で出発。

  

午前中は山野辺の道を通って国宝石上神社、花の寺長岳寺に寄って庫裏の座敷で三輪ソーメンの昼食です。午後からは第10代崇神天皇陵、黒塚古墳、纏向遺跡、箸墓古墳と歴史遺産を稼ぎ、日本最古の大神神社へ。

 

  

 

この頃から気温がぐんぐんと上がり奈良盆地の暑さが襲ってきます。負けじとばかりに更に宮跡、仏教伝来の地から初瀬街道を走り長谷寺へ到着。猛暑の中目の前の長い階段廊下を見上げて参拝辞退が続出、5名程で中に入りました。
  

 

さてここからは小さな峠を経てホテルまで10㎞ですが、その峠でアクシデント発生!一人が熱中症で動けなくなり意識朦朧となり救急搬送されてしまいました。原因は40度近い猛暑の中、朝早起き、忘れ物で長谷寺2往復、若くない年齢、これが最後の西峠の登坂で身体が悲鳴を上げた事でした。幸いにも冷房の効いた病院で2時間程安静にしていたら回復し夕食の宴会に合流できました。

 

 

 

 

2日目。宿を出て室生寺ダムへは快適な道。途中迷いながらも室生寺へ到着。国宝の金堂や五重塔を拝観し門前の橋本屋で山菜定食ランチ。

さてここからは急坂の登り下りが連続します。本日も相変わらず猛暑が続いています。そのために二班に分けて6名がサブコースで宿に向かいます。本隊は室生古道の急坂を登って唐戸峠。更に下り返して仏隆寺、国宝宇太水分神社、大宇陀の旧宿場へ。

  

  

  

  

 

  

この間出来るだけ休憩を取りたいが適当なコンビニなどが無くこの宿場で大休憩。さてここから本日一番の上り、談山神社を目指します。峠にかかるトンネルまで長い登りが続き、本日も数人がバテ気味だが何とか全員登りきる。

  

 

 

  

長い大峠トンネル内はさすがに涼しく、時間の都合で談山神社を横目に本隊は本日の宿明日香村一気に下り着いたと思ったら50m上に宿の入口が見えてがっかり。お風呂だけが楽しみな猛暑ランでした。

 

  

3日目 朝21人目の参加者北大阪CCのゲストと共に9時前に出発、相変わらず暑い。棚田や小さな峠を越えてキトラ古墳へ。開場前だったが暑くて待てない。最近開設された展示施設は立派でしかも無料。外にある実際の古墳と共に必見です。

 


更に明日香村を天武持統天皇陵、飛鳥宮、飛鳥寺と訪ね、そして今井町へと足を伸ばします。
この間、パンクやチェーントラブル極めつけは女性が道路脇の広い用水路に自転車ごと飛び込むというトラブル。幸いに何事も無かったのですが全身びしょ濡れで離脱。今井の町並みも暑さのために開店休業状態でした。
三連休の最終日という事で一人二人と離脱し、本隊はこの後7名となり上ノ太子駅で解散となりました。とにかく異常気象中のこの夏の中でも、一番暑かった連休中のツーリングでした。



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