港サイクリングクラブ          

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特別企画秋の信州ツーリング
 「薄日と秋雨の狭間」





今回のMCC一行は2006年9月16日(土)、17日(日)、18日(月)の3連休で、信州を制覇するためツーリングに旅立った。
参加者は11名の精鋭だ。


【1日目:黒姫→鬼無里(きなさ)】
朝10時にJR黒姫駅に集合するも、スタート前から早くも蕎麦屋でズルズルと蕎麦を手繰っているメンバー続出。
更に、輪行中に泥除けのナット紛失などのトラブルでスタートは30分近く遅れた。

今回のコースリーダーはMCCで一番レインマンだ。
台風13号(マコト)の行方が気になるなか、MCC一行は一路「鳥居川」沿いを西南西に向かった。

黒姫駅前  黒姫からスタート

黒姫駅(標高664m)から鳥居川に沿って一気に標高(910m)まで上ったところで、メンバーが乗るランドナーのBBが固まった。あいにく、BBを外す工具がそろっていない。とりあえずいろいろなものを組み合わせて、叩いたり引っかいたりしながらBBのネジを回し、応急処理を施す。おそらくベアリングがBBの中でバラバラになっていると思われるが、無事クランクが回り始めた。

故障場所  黒姫からスタート

故障や怪我に対しては皆がそれぞれ迅速に立ち働き、いろいろな道具やアイデアが出てくる。これがMCCだ!
(アポロ13号帰還プロジェクトもかくや、というようなシーンである)

無事再スタートを切った一行は、戸隠から鬼無里に向かう。途中、こ洒落た欧風料理のレストラン「YAMABOUSHI」に入り、スパゲティー等を食べたが、食いしん坊のMCCメンバーたちは、「量が少ない」と不満顔である。
追加でケーキを食べるが、これも上品な盛りで腹の足しにもならないようだ。
やはり、港サイクリングクラブは質より量の人が多いのだ。
鳥居川沿行  レストランやまぼうし

昼食を摂ったにもかかわらず、ちょっと小腹がすいているMCC一行は、レストランから300mほど下ったところの中社に立ち寄り、お参りを済ませ、本日のメインである、大望峠に向かうのであった。
中社で記念撮影

標高1075mの大望峠に到着。
北アルプス連峰は残念ながら曇天で見えないが、空気の清々しさと走ってきた気持ちよさで皆嬉しそう。
峠で記念写真。
ツーリングは地図を見ながらあっちだのこっちだの皆でワイワイやるもの楽しい。
それぞれ、2.5万、5万、ツーリングマップル、観光地図などを広げて次なる道程を確認しあう。
昭和50年代の地形図を持っているメンバーと最新の地形図を持っているメンバーの中で意見がぶつかる。
「オレの地図にはそんな道はねぇ」「あたりまえじゃん、そんなの」
大望峠  地図で確認

サイクリングの楽しみは人それぞれ十人十色である。メンバーの中には、自転車を使って日本全国の城跡を研究している人も少なくない。城跡といっても、土塁跡などは藪に入っていかないと発見が難しいらしい。
そういった意味で自転車は城跡巡りにもってこいなのだ。
今回も鬼無里の村境で城跡を発見! 「文道古城公園」と表示してある。
興味ある者は大喜びで見に行き、興味ない者も付き合いでふらふらと後を付いていく。
下り坂  城跡

一泊目の宿「奥裾花温泉 鬼無里の湯」(標高817m)に到着。
走行距離

40.5km

出発時刻

10:30

到着時刻

17:10

最高高度

1,233m

最低高度

664m


国民宿舎だが、つい最近フルリノベーションしたのか、新しく大変良い宿だった。
早速、とにもかくにも浴衣に着替えて、皆お湯を浴びる。
皆例外なく「うひゃぁ」とか「ぐえぇ」とか声無き声を喉元から絞り出して、半目を白くして快感に酔いしれている。
峠の達成感も良いが、やはり最後はこれである。

地の食事に舌鼓を打ち、地の酒に酔い、大いに笑い、とっとと寝る。
これが健康の秘訣なんだろうなぁ、としみじみと思う。
鬼無里の湯  宴席


【2日目:鬼無里→金熊(かなくま)温泉】

朝は早く起きて、ご飯を一人3回おかわりだ。宿の女中さんが昨日の大酒と当日の食欲を見て目を白黒させていた。
8時30分くらいにボチボチ自転車の準備が完了し、それぞれが記念撮影をしたり準備体操をしたりし始めるとコースリーダーが「ほいじゃ、いきましょ」との掛け声で「どっこいしょ」とか、「ぃよいしょ!」など、なんとも力が抜けてしまうような気合をそれぞれが発し、サドルにまたがる。
クリート式のペダルは「パシィ」と気持ちよく朝靄の中に響いた。
さぁ、本日は林道三昧だ。雨に降られなければ良いが、微妙な天候である。
まずは、李平(すももだいら)林道を目指す。
地図で確認  大望峠

宿から4kmほど走ると、標高910mの李平林道入り口に到着。
ここで本日帰宅するメンバー2名と分かれる。帰宅組は白馬方面に走り去っていった。
対岸を走る帰宅組。「気をつけてね〜」と声を掛け合う。

さて、9名になった本隊は一路、李平林道4.3kmのダートコースを走り出した。途中立山連峰が一望できる箇所などがあり(曇天で何も見えなかったが)、いちいち立ち止まり、深呼吸をして地図で行く先と自分の位置を確認しながら走る。
標高1017mの高戸谷山山頂まで来た。霧にけむった果てしない山の連なりの景色に目を奪われ、自転車を止めて暫し景色に見とれる。
あとはひたすら下れば落合の集落に出て、昼食も仕入れられるはずだ。
二日目出発  李平林道入り口
李平林道を走る

落合に店はなかった。。。更に2kmほど西に走り、横峰にコンビニのような商店のような不思議な店を発見。
お弁当は無かったが、パン、魚肉ソーセージ、鯖缶、お菓子などを買い込みバッグにパンパンに詰めていざ出発。
本日のメイン、大笹七通林道を目指す。
李平林道を走る

標高518mの小根山集落から、いきなり10%以上の坂が始まり、大笹七通林道に突入後、971mの尼小山を目指す行程だ。
しばらくはのどかな村道を走る。立派な朝顔の柱(?)を発見。見とれていて思わず自転車をひっくり返す。
立派な朝顔  大笹を目指す

途中、道を間違え竹ノ川集落(廃墟)の袋小路に入ってしまった。ダートを下ってのコースミス。ゲッソリしながら道を引き返す。
コースミスの原因となった分かり難い道路標識と通行止めの表示まで引き返し、地図で再確認。
やはり、通行止めの道が大笹七通林道入り口のようだ。
(緯度:36°35’15.54) (経度:137°56’00.64)
どうしよう、目的の大笹七通林道を迂回するか、強行するか、折角なので行ってしまえ。ということで大笹七通林道に入っていった。
一部、藪をかき分けながら進むアドベンチャーコース。
幸い雨が降らなかったので道のコンディションは悪くはない。更に薄日が差し、大変気持ちが良い。
苦しい登りだが、鼻歌が出てしまう。
地図で確認  大笹七通林道だす

様々な高山植物が咲く中を漕いでは押し、押しては漕ぎを繰り返しながらゆっくり進む。
滝の流れる箇所ではマイナスイオンが体に降り注ぐのが本当に分かる。
清々しい匂いの空気が鼻から入ってくる。
ようやく尼小山の尾根に到着。記念写真を撮った。
背景にはアルプスが見える。(標高:946m)
林道押し  尼小山尾根

尼小山から湯ノ海の先、標高800mまで下り、ダメ押しの100m登りが待っていた。もうやんなっちゃう。
宿まではもう少し。我々は最後の力を振り絞り二泊目の宿、「金熊温泉 明日香荘」に到着した。
ここも、一泊目以上に良い宿だった。
いつものMCCツーリングはオンボロ宿の記録更新であったが、昨今はなかなかリーズナブルで綺麗な温泉宿が多い。
これも、担当者の調査があったればこそである。感謝。
走行距離

44.3km

出発時刻

8:30

到着時刻

16:30

最高高度

1,037m

最低高度

518m

明日香荘

いつものことだが、まずは浴衣に着替えて温泉だ。
腹のそこからため息がでてしまう。
林道で疲れた体に温泉成分がじんわり染み入ってくるのが分かる。
ちょっと早めに到着したのでゆっくりと湯に浸かった。
18時からはお待ちかねの夕食だ。ビールで乾杯、食事をゆっくり食べ、本日のコースのことや、自転車のこと、昔のランでの笑い話、楽しい話が最高の肴となり、酒が進む。
至福の時である。ほんっと、楽しかったな〜。
温泉でふぅ  夕食でわーい


【3日目:金熊(かなくま)温泉→聖湖で解散】

楽しいツーリングも最終日となった。
ここで2名は松本方面へ別れ、本隊は7名となった。
標高933mの明日香荘から490mの差切峡まで気持ちよく下る。
昨日までの登りのご褒美だ。しかし、雨で濡れている部分もあるので慎重に走ることも大切だ。
ここで怪我をしたら皆に迷惑がかかるし自分自身も楽しくなくなるではないか。
明日香荘出発  走る走る俺たち

差切峡は美しい渓谷だった。紅葉時期に来たら最高だろうなと思う。車の通りもそんなに多くなく、楽しい道だ。
途中、仁熊(にうま)で「国寶大日如来」の石塔を発見、古びた寺に立ち寄った。あまり手入れがされておらず、荒れている。看板を見たら国宝から重文に格下げされているようだ。良いお寺なので、もう少し手を入れてやれば立派に甦るのに大変残念である。
過疎地区なので仕方ないのだろうか。
差切峡  国宝大日如来

ついに今回初めての「ポンチョ着用レベル」の雨が降り出した。
幸い30分程で止んだが、ポンチョを着るのもちょっとうれしかったりする。
雨はすぐに止んだ。どうやら雨雲と追いかけっこをしているらしい。
雨だ  聖湖へのアタック

標高960m、猿ヶ馬場峠(聖湖)に到着。記念写真を撮り、湖畔の洒落たレストランで昼食を摂る。
夏野菜とベーコンのカレー、ビーフカレー、ハンバーグなどを各自注文。サービスで出てきた漬物が美味しかった。
昼食後、まだ走り足りない組と楽に帰る組の二手に分かれた。ここで実質解散ということになろうか。
今回のコースリーダーを含む本隊は3名となり、峠を下り長野駅を目指す。走り足りない組は更に一本松峠、四十八曲峠、坂上トンネル、千曲川サイクリング道路を経由して上田駅まで走る。(なんという体力)
下り  町を眺望

本隊は猿ヶ馬場峠を下り、姨捨(おばすて)に出た。久しぶりに町を見た。
ここから本隊3人は更に2つに別れた。
走行距離

55.2km

出発時刻

8:30

到着時刻

14:30

最高高度

963m

最低高度

365m


下り  町を眺望

今回の2泊3日ツーリングでお供した、星に導かれる最新鋭の道具GPSである。
地図ソフト「カシミール」との相性もばっちりで家に帰って自動的に赤い走跡が地図上に展開される。
Garmin  全体走跡

あぁ、楽しい二泊三日だった。
また明日から仕事に家庭に地域社会に皆さん戻り、バリバリそれぞれの道で活躍するであろう。
皆さん2日前に集合したときの顔より、解散したときの顔のほうが不思議に輝いている。
めちゃくちゃ疲れているはずなのに、5歳は若返っている。
サイクリングって不思議だ。
エンジンを使わず自力で標高1000mを登り、100kmを走ることが誰でもできるのだ。
MCCのメンバーも一部の熱心なアスリートを除いては、普段はママチャリ程度のサイクリストなのだ。
サイクリングという最高の遊びに出会えたことを神様仏様奥様に感謝しつつ、今回の特集は終わる。


次回は11月の京都1泊ツーリングである。これもまた楽しみだ。

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